伊豆市章

恋人岬 特別な二人の、特別な鐘の音 −土肥温泉、恋人岬。 ■恋人岬事務局 営業時間:09:00〜17:00
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恋人岬ヒストリー 土肥金山が最盛期だった遠い昔のこと。
土肥屋形の集落(現在、花時計のあるあたり)に、福太郎という漁師があった。
福太郎は年老いた両親をかかえ、小舟で朝夕漁に出ていた。 一方、小下田(こしもだ)の米崎(こめざき)という集落には、
およねという娘があった。
およねもまた老いた両親に代わり小さな畑を耕して細々と暮らしを立てていた。
福太郎とおよねは土肥の朝市で出会い、たちまち恋におちた。
しかし福太郎の住む土肥の村から、
およねの住む米崎までの道のりは遠く、険しく、
互いに老いた親をかかえる身でもあったので、
二人が度々逢うことはかなわなかった。
福太郎に出会って以来、およねは毎日近くの神社に詣でて願をかけた。
雨の日も、風の日も、きっと福太郎と結ばれますようにと、
およねは願い続けた。
そんなある日、いつものように願を掛けていると、
どこからともなく声が聞こえてきた。
「およねや。今ここにふたつの鐘を授ける。
 福太郎とひとつずつ持ち、互いの愛を伝え合うがよい。」
驚いたおよねが目を開けると、そこにはふたつ、寄り添うようにして鐘が置かれていた。
神さまの声に違いないと思ったおよねは、その鐘を大事にかかえて福太郎のもとへと向かった。
福太郎は、およねの話を何ひとつ疑うことなく聞いて鐘を受け取り、漁に使う小舟のへさきに取りつけた。
朝とタ、福太郎はおよねのいる米崎沖を通って黄金崎まで漁に出ていたので、
およねは毎日その時分になると、海を見渡せる岬に立って、授かりものの鐘を三度鳴らした。
それにこたえて福太郎もへさきの鐘を三度鳴らした。
逢いたくても逢えない二人は、このようにして互いの愛を伝え合った。
視界の悪い霧の日には、およねの鐘が灯台の役目をして福太郎の命を救ったこともあったという。
いつしか二人の恋物語は、米崎の村人の間でも評判となっていた。
それから二人は、村人の協力もあってついには結ばれ、仲睦まじく、いつまでも幸せに暮らしたという。
〒410-3302 静岡県伊豆市小下田3135-7
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