南伊豆町章

子浦日和山遊歩道

子浦日和山遊歩道

子浦日和山遊歩道 (家族向・一般向) 約1時間05分

コース案内 風待ち港の自然と歴史を秘めた

三方を海に囲まれた伊豆は古くから漁業が盛んであった。
各港には漁をするために潮の流れや風の向きを調べるための眺望の良い山がある。
この山から天気模様をみることから日和山と名づけられている。
日和山の名は全国各地に残っていて、伊豆にもいくつかある。
伊豆の海岸線は変化に富み、特に南伊豆は岩礁地帯が多く
また、風が強くて航海する者にとって最大の難所であった。
日和山と同じように航海する者に必要だったのが灯明場。
今の灯台のことで、夜間の重要な道しるべであった。
伊豆にあった灯明場の跡は、西伊豆田子(灯明ヶ崎遊歩道)、南伊豆長津呂(今の石廊崎灯台の所)、
下田(須崎遊歩道)、伊東河奈崎(今の川奈)と南伊豆子浦にもある。

名勝伊豆西南海岸 子浦の日和山には、日和山方角石、ひよみの灯跡がある。
深い入江の妻良港は、古くから江戸と大阪を行き来する
船の風待港として栄えたところで、
日和山は港内が一望できる高所にある。
「日和山遊歩道」は子浦から落居口まで約2kmの歩道。
子浦からだと上りがややきついので
落居口から歩いた方がラク。
峠の茶屋前の案内板を見て茶屋脇の簡易舗装された道を上がる。
右からの道と合わさった所に慈母観音がある。
ここを左に上がる。右下に見える島は宇留井島である。
TVアンテナがある先の黒いトタンの小屋から右に入った所に日和山方角石がある。
戻って下り始めると左手にトイレ。草原の下りになると名勝伊豆西南海岸の絶景が目の前に広がる。
左手の芝生広場は、その昔、灯台として使われたひよみの灯があった所だ。
ベンチとテーブルがある所からは、さらに風景が広がり波静かな湾内に妻良の集落が望める。

ころばし地蔵 松やウバメカシなど海岸特有の植物が繁る細い道を下って行く。
三叉路の分岐(案内標あり)から右ヘ下るとT字路。
さらに右へ下ると休憩者がある。
石段を下って左手の岬にとりついて岬の先端へ。
海に落ちこむ「地蔵鼻」にころばし地蔵が3体ある。
風待ち港として栄えた昔、遊女が客をひきとめるため、
この地蔵をころがして、ご利益を逆に利用したという。
地蔵をころがすと風が変わって海が荒れ、船出をした帆船が戻ってくるからだ。

三十三観音 休憩舎へ戻り、磯遊びにいい静かな入江の海岸線から岩場を上る。
この先の休憩舎のある鏡鼻へ出ると
ぐっと深く入り込んだ湾内が眼下に見下せる。
この先に弁財天を祀った社から急な石段を上ると
覆いかぶさるような半洞窟に
西国33ヶ所の観音霊場を模した33観音石仏が並んでいる。
中には波に洗われ原型をかろうじてとどめているのもある。
ウバメカシ(天然記念物)の群落地を下ると途中に結びの鐘がある。
子浦港に出たら左へ進めば西林寺。
西林寺は阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の古刹。
14代将軍家茂のお手植の松、小泉三申(日本憲政史上に不滅の功績を残した)の墓もある。
また、伊豆国七福神の一人、毘沙門天が祀られていて訪れる人が多い。