伊豆に暮らす

伊豆に暮らす 〜健康暮らし応援隊〜絆

もう少し気にしてみよう骨粗鬆症のこと

よく聞く病名だけど、自分の問題かというとあまり気にしていない…
そんな人がほとんどだという骨粗鬆症。
本当に「気にするほどではない」病気でしょうか?
最悪の場合は、寝たきりになる危険もある骨粗鬆症。
骨折してから気がつく前に、骨を丈夫に保つ重要性をもう一度考えてみませんか?

骨粗鬆症が招く危険とは…

健康の問題のなかでは、がんなどの生活習慣病に比べると、気にかけるほどの問題ではないと思われがちな骨粗鬆症。
たしかに、骨がもろくなっていると言われても、
耐えられない痛みや重い自覚症状に悩まされることはほとんどありません。
それが、骨粗鬆症が放置されやすい原因でもあります。
高齢者が寝たきりになる原因は、脳血管障害に次いで
骨折が2番目に多く、骨粗鬆症は非常に骨折の危険性が高くなる病気です。
したがって、骨粗鬆症の予防・治療は、寝たきりの予防につながるともいえます。
そして、年をとってからも丈夫な骨を保つには、できるだけ若いうちから、骨の量を増やしておく必要があるのです。
もちろん、骨粗鬆症=寝たきりになるというわけではありませんが、
骨粗鬆症が招く最悪のケースだということは、知っておくべきでしょう。
現在、骨粗鬆症の推定患者数は1000万人を超えると思われますが、
残念なことに治療を受けているのは、この五分の一の数といわれています。
つまり、骨折して初めて、骨粗鬆症とわかることが少なくないのです。
あらかじめ診断と治療を受け、また転倒防止などの対策をとっておけば、骨折の危険性を回避することも可能です。
積極的に検診を受けるとともに、予防と対処法にも心がけましょう。

骨の中身がスカスカに…

骨の構造 右図のように骨は、
外側には硬い皮質骨、内側には細かい骨(骨梁)が
複雑な網目状に詰まった海綿骨があります。
健康な骨は、骨梁がぎっしり詰まっていますが、
骨粗鬆症の状態ではこの骨梁が減り、海綿骨がスカスカになります。
さらに皮質骨も薄くなってしまい、骨折しやすくなるのです。
このように骨の量が減ってくるのは、骨代謝のバランスが崩れてしまうためです。
骨形成の段階で、骨吸収で失われた分と同じ量の骨が作られなければ、骨は徐々に減っていきます。
この骨代謝のバランスを保つことが、骨粗鬆症予防のポイントです。
また、骨粗鬆症は性ホルモンに深く関わっています。
性ホルモンは骨形成を促進し、骨吸収を抑制する働きがあります。
したがって、閉経を迎えた女性や高齢の男性は、骨粗鬆症になるリスクが高くなります。
とくに女性は、男性よりも骨が細いうえに、閉経後の数年間は急激に骨の量が減ります。
男性の性ホルモンも、加齢とともに分泌が減りますが、女性に比べると激減はしません。
しかし、80歳代の男性では、約半数が骨粗鬆症だといわれています。

骨を丈夫にするには…

骨粗鬆症を防ぐには、カルシウムや、それを吸収・沈着しやすくする栄養素を摂ることです。
また、身体を動かすことや適度に日光に当たることも必要です。
次に挙げることを、ぜひ日常の習慣にして、骨を丈夫に保ちましょう。

カルシウムを摂る

カルシウムは骨の形成に欠かせません。
また、血液や細胞の中にもカルシウムは存在し、生命活動そのものに不可欠なミネラルでもあります。
そのため、血液中のカルシウムの濃度が低くなると、
破骨細胞が働きだして骨を溶かし、そのカルシウムで血中濃度を一定に保つ仕組みになっています。
カルシウム不足は、骨形成ができなくなるだけでなく、骨からさらにカルシウムを奪ってしまうのです。
カルシウムの一日の所要量は、成人で600mgとなっていますが、
骨粗鬆症予防には800mg以上摂りましょう。
カルシウムの上限量は1日2500mgとされていて、通常、食事から摂取する場合には、摂り過ぎの心配はありません。

ビタミンD、Kを摂る

カルシウムは、体内に吸収されにくいミネラルです。
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
ビタミンDは、紫外線の作用で体内で合成されてもいますが、
あまり戸外に出ない生活や夜型の生活をしている人は、
食べ物から積極的に摂取しましょう。
また、ビタミンKはカルシウムを骨に沈着させ、
骨から溶け出すのを抑える働きをしています。
ビタミンDとKは、カルシウムと同様に不足しないよう摂取しましょう。

骨代謝 骨は、常に強さとしなやかさを保つために、
古い骨を破壊し新しい骨を再生するという新陳代謝を繰り返しています。
これを骨代謝といいます。
骨が古くなると酸を出して骨を溶かす
破骨細胞が骨を破壊していく。
これを骨吸収といいます。
骨吸収が終わると新しい骨を作る
骨芽細胞が活勤し骨を形成していく。
これを骨形成といいます。