伊豆に暮らす

伊豆に暮らす 〜健康暮らし応援隊〜絆

スッキリしたい… 慢性の頭痛

日常生活でよく起こりがちな頭痛。
ありふれた症状とはいっても、なかなかつらいものです。
慢性的な頭痛や、頭が重いという症状は、すべての年齢層を通じて、3人に1人は自覚しているそうです。
体質だからとあきらめず、自分の頭痛のタイプを理解して、適切に対処しましょう。

頭痛の種類

ズキンズキン、ガンガン…
痛みの表現にもいろいろありますが、
他人にはわかってもらえない頭の痛みに、人知れず悩んでいる人も多いでしょう。
つらいケースでは、仕事、家事、
すべてを投げ出したくなるほどの痛みが続くこともあり、日常生活に大きな支障をきたします。 頭痛は、脳の痛みではなく、頭の表面、つまり皮膚や筋肉、目、鼻、耳、歯などの血管や筋肉が刺激を受けて、
それが神経に伝わり、痛みとなって現われてくるものです。
それだけ、頭痛の症状や原因は多岐にわたり、また対処法も異なってきます。
頭痛対策は、自分の症状をきちんと見極め、適切な治療を用いて、痛みを軽減させることが重要です。
ではまず、頭痛の大きな分類を挙げてみます。

1.器質的な原因のある頭痛

原因となる病気があり、その症状の1つとして、頭痛が起こるタイプです。
例えば、脳腫瘍、くも膜下出血など、
命に関わる病気が原因の場合もありますので、注意が必要です。
そのほか、脳の病気以外でも、
かぜや慢性副鼻腔炎、緑内障、頚椎症などが原因となって、起きる場合もあります。

2.機能性頭痛=慢性頭痛

慢性頭痛の3タイプ こちらは、原因となるほかの病気がなく、
頭痛だけが、繰り返し引き起こされるものです。
筋肉性の緊張型頭痛や血管性の片頭痛、
そして群発頭痛が、このタイプにあてはまります。

一般に、器質的な原因で起こる頭痛よりも、
反復して起こる慢性頭痛のほうが、圧倒的に多くなっています。
それでは、慢性頭痛のそれぞれのタイプについて、詳しくみていきましょう。

緊張型頭痛

後頭部やこめかみ、額のあたりを中心とした
重い感じや、締めつけられる感じ、押さえつけられる感じ、
さらには頭の周りを鉢巻きで締めつけられるような痛みが、症状の中心です。 徐々に頭痛が始まり、通常は仕事を始めると次第に強くなり、
午後から夕方にかけて最もひどくなることが多いです。
発作的でなく、ジワジワと起こり、ダラダラと続くのが特徴です。

原因

緊張型頭痛の原因となる筋肉のこり 慢性頭痛の4割以上を占めるのが、このタイプです。
基本的には筋肉のこりが原因で、
頭部周辺の筋肉が、不必要に緊張することで起きます。
緊張型頭痛は、「ストレス頭痛」ともよばれ、
身体的・肉体的ストレスが誘因となります。 もともと、重い頭を細い首で支えている
頭部周辺の筋肉には、つねに大きな負担がかかっています。
それに加えて、不自然な姿勢でデスクワークをするだけでも肩や首がこりますし、
精神的・肉体的な緊張が続くと、よけいに強くこりが現われます。
また、長時間のパソコン作業による目の酷使などで眼精疲労が起こると、
それが前頭部の筋肉に伝わり、額の辺りに痛みを起こします。
この緊張が、さらにほかの筋肉にまでおよぶと、頭全体から首筋にかけて、緊張型頭痛となるのです。

治療および対処法

治療は消炎鎖痛剤が効くこともありますが、筋肉をリラックスさせる筋弛緩剤のほうが有効なこともあります。
日常生活では、長時間、同じ姿勢をとらないようにし、
途中で休憩をはさんで、ストレッチなど、少しでも身体を動かすようにしてください。
心身ともに余分な緊張を減らし、入浴やマッサージなどで、筋肉のこった部分を温めるとよいでしょう。

緊張型頭痛を和らげるストレッチ

片頭痛

片頭痛は、若い女性に多くみられ、遺伝も影響しているといわれます。
人によっては、頭痛発作の前に、
目の前がチカチカする、目が見えなくなる、生あくびが出る、などの前兆が現われる場合があるようです。 頭の片側のこめかみから目にかけて、
時には両側や後頭部までもが、ズキンズキンと脈打つように痛み、10分〜2時間でピークに達します。
同時に、吐き気を伴うこともあります。
こうした発作は1度だけのこともありますが、数か月、数日おきに起こることもあり、
生活に支障をきたすほどつらいケースも多くなっています。

原因

脳の血管の一部にけいれんが起こって、血液の流れが悪くなり、
その反動で血管が広がる時に、痛みが発生するとされています。
何か誘因となるものがあって、頭痛発作が促されることが多いようです。
誘因としては、睡眠不足、ストレス、月経、騒音、
意外なところでは、チョコレート、チーズ、などが挙げられます。

治療および対処法

片頭痛の病医院での治療は、薬物療法が基本となり、おもに用いられるのは、次の3つです。

消炎鎮痛剤

血管の炎症を鎮め、痛みを抑える薬で、
痛み始めたら、すぐに服用するのが効果的です。

エルゴタミン製剤

拡張した血管を収縮させる薬です。
これも、痛み始めに服用します。

トリプタン製剤

血管を収縮させる働きに加えて、過敏になった神経を鎮める効果があります。
錠剤、点鼻薬などがあります。

偏頭痛対策には… 片頭痛が起きた時は、
痛む側のこめかみを押さえて血流を阻害すると、
痛みが和らぎます。
冷却用シートなどを使って、
こめかみ周辺を冷やすのもよいでしょう。
暗い部屋で、静かに横になっていると、
頭痛が悪化しにくともいわれています。 また、一般に片頭痛の患者さんは、
緊張しやすい、神経質、努力家などの共通した性格がみられます。
精神的な要素もあって出現するので、ストレスをためない生活を心がけるとよいでしょう。

群発頭痛

中年の男性に多い群発頭痛は、
痛みがいったん起こると、1日のうち何度も繰り返し、それが2〜3か月、集中的に続きます。
治まった後、それきりしばらくは起こらず、ある日また症状が現われるという特徴があります。
詳しいメカニズムは、まだわかっていませんが、
目の後ろにある太い血管(内頚動脈)が拡張して、炎症を引き起こすためだといわれています。 最初は額や目のまわりに不快感があり、
続いて目の奥がえぐられるような、激しい痛みが現われます。
1回の発作の持続時間は、30〜90分のことが多いようですが、
このような発作が約1か月にわたって持続します。
また頭痛だけでなく、結膜の充血や涙が出るといった目の症状、
鼻水や鼻づまりなどの鼻の症状、
よだれが出るなど、さまざまな症状を伴います。
飲酒の後に、頭痛が起こりやすいともいわれています。

治療および対処法

群発頭痛対策には… 群発頭痛は、市販の鎮痛剤では効きめがありません。
効果的なのは、「純酸素吸入法」です。
医療用の100%酸素を10〜15分間吸入すると、
激しい痛みがひいていきます。
また、頭痛が起こりそうになったら、
窓を開けて深呼吸をすると、
予防効果があるといわれています。

こうした慢性頭痛の場合、皆さんは、市販の鎮痛薬で対処することが多いでしょう。
しかし次のような場合には、我慢しないで、医療機関を受診するようにしてください。

・痛みが頻繁に起こる・長く続く
・市販薬が効かない
・たびたび鎮痛剤を飲んでいる(週2回以上、月に10回以上)
・日常生活への支障が大きい

頭痛を専門的に診るのは神経内科、脳神経外科、
最近では頭痛外来もありますが、かかりつけ医に相談してもよいでしょう。
それぞれ痛み方や持続時間などに特徴がありますので、医師に症状を詳しく伝えることが大切です。